三四郎を読んだ

夏目漱石の「三四郎」を読んだ。

実は以前にも読んだことがあるのだが、途中で挫折してしまった本。

今回は最後まで読み通した。

熊本の高校を卒業した三四郎が東京の大学に行き、その生活がツラツラと書かれている。

三四郎は平凡な学生で、これといって尖っているところがないし、何かをやり遂げた訳でもない。

ただただ周りに翻弄されて、大学生活を送っていくのだ。

大学生活で美禰子と知り合い、恋をする。

交流を続けるが、結局美禰子は他の男性と結婚をしてしまい、これといった希望もなく物語は終わってしまう。

最後まで読んではみたものの、なんとも夢も希望もない話しなのである。

漱石が書きたかったのは、巷に溢れているありきたりな希望ではない、と思う。

将来への不安や、もやもやとしたものを三四郎というごく平凡な人物を通して描いていたのではないか、と個人的には感じた。

三四郎は英語を学んでいたが、英語の書物をいくら読んでも不毛だと三四郎は言っていた。

漱石は英語を学ぶためにイギリスに留学していたが、おそらく漱石自身もイギリスで同じことを感じたのであろう。

三四郎には続きがあるそうで、「それから」、「門」へと続くそうだ。

希望がないこの現代。

ごくごく平凡な人間はどう生きていくべきなのか。

作品を読み進めていくことで、そのヒントを汲み取ることができるのではないかと思う。

ちなみにKindleだと無料でダウンロードできる。